服装への目覚めと流行
先日テレビの情報番組で、眉のトレンドの変遷を取り上げていた。女性の眉のカタチにもその時代が反映されているようで、バブル期には派手な服装などに負けないような存在感のある太さとか、安室奈美恵さんのような細い眉など、時代とともに移り変わってきたという。
人それぞれ服装や髪形などに気をつかうようになるタイミングはさまざまだが、一般的にいって、小学校高学年から遅い人でも大学に入るころには、異性の目も気になりはじめ、気をつかうようになる。
当然、スタートはそのとき流行っている服装や髪形を取り入れることになる。友人にアドバイスを求めたり、雑誌やSNSから情報を得たりと、そのとき世間にあふれいている情報から学ぶのである。
年代ごとの特徴
街を歩いている人々を見ていると、とくに30代以降の世代などでは、過去に流行ったメイクや髪形、アイテムなどを見かけることがある。身なりをまったく気にしていない訳ではなく、それなりに気をつかっているのだが、あきらかにイマドキとは一線を画している。
そのような人々をたくさん見てくると、法則があるように思えてくる。同じような年代の人に、同じような時期に流行ったファッションの形跡が見受けられるのだ。
平野ノラさんのように、当時そのままの格好ということはまずあり得ないが、どこかに、当時の面影を見つけることができるのだ。
アップデート
思春期には、多くの若者が身なりを気にするようになる。異性や周囲からの見られ方が気になるのは自然のことである。しかし多くの人々はその後、就職し、結婚、子育てと忙しいライフイベントを迎え、自分の身なりへの優先順位が変わってくる。
ファッションや洋服が趣味のように好きな一部の人々は、目まぐるしく変化するそのときどきのトレンドをしっかりとつかみ、自分に取り入れ、アップデートしていく。
しかし、大多数の人々は、全身すべてのアップデートに手が回らず、自身が服装などに目覚めたときの流行を引きずっている部分があるのだと思う。
店主が短めのパンツの丈になかなかなじめないのもそういうことなのだと思う。しかし、店主の好きなアイビーには、基本的に流行のサイクルとは無縁なので、ホッとしているのである。