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IVY Note No.85

スタジャン

年末にメルカリでスタジャンを購入した。これまで愛用していたスタジャンを買ったのが20代の頃なので、実に30年ぶりのあたらしいスタジャンである。

 

これまで愛用していたスタジャンは、袖口のリブの部分がほつれてきてしまい、修理する必要が出てきた。修理となれば結構な時間がかかる。そこでもう一着となったのである。

 

 

全体的に程度は良好な古着であった。しかし、購入して手元に届いてみると、袖の部分革の状態が一部、油分が抜けてカサカサになっていた。このままの状態で着用していると、ひび割れを起こしてしまう。

 

革のメンテナンスをクリーニングと一緒にお願いしようと、ネットで探してみた。クリーニング店で革製の洋服に力を入れているお店や革製品全般の修理を取扱う専門店などたくさんの専門店が見つかった。

 

 

しかし、革のクリーニングに関する事例紹介や解説がほとんどで、油分が抜けた革のメンテナンスや修復の解説は見つからなかった。どのお店も革部分も含めて、水洗いして汚れをしっかりと落とすというものがほとんどであった。

 

油分が抜けた革を水洗いというのはどうも不安があったので、どうも頼む気がしなかったところ、見つけたのがオートバイ用の革ツナギや革ジャンを専門に扱っているカドヤのページであった。

 

カドヤでは、革製品を80年以上専門に扱ってきた経験を活かして、Ref Leatherという革製品のクリーニングを展開している。そのサービスの一環としてメンテナンスに使っているアイテムを販売していたのだ。

 

革ジャンはブラック単色が多いが、革ツナギとなるとカラフルなものが多く、色つきの革にも使える。メンテナンスアイテムのなかで、油分の補給に使えるものは、3つほどランナップされていた。

 

 

OIL、MILK、MOISTと命名されたオイルの中から、いちばん油分の補給にフィットする感じのあったMOISTをチョイス。全国展開しているバイク用品店で取扱いっているので、近所の用品店ですぐにゲットできた。

 

目立たないワキの下部分でテストをして、袖全体に塗り込む。油分が抜けてカサカサになった部分には、複数回繰り返し塗り込んだ。

 

 

ひと晩立って十分に染み込んだことを確認後、ウエスでサッとひと拭き。固くてひび割れしそうだった部分に柔らかさが戻ってきた。これで安心して袖を通すことができる。

 

今シーズンのワードロープの幅がまた広がった。出かける楽しみがまたひとつできたのであった。