Excelで作成した表を印刷する場合、表のタイトルや作成年月日、作成者などもあわせて表示することになるのだが、これら表を紙面で提示する際に必要な項目について、貴重なシートを消費することなく作成できる方法がある。
ヘッダーを活用する方法だ。ヘッダーやフッターとは、シートを印刷した際に表の上部、下部に設定された文字列などを印刷することができる。したがって、Excelのシート上に表題や作成年月日などを入力する必要がなく、シートには1行目、1列目から表を作成することができるのだ。
たかが1列、1行と思われる読者もいるかもしれないが、いつもここに書いているように、モバイルノートの画面におけるExcelの1行、1列は貴重である。とくに行や列の見出しの階層が多くなるとなおさらだ。
設定はいたって簡単である。「ページレイアウトタブ」-「ページ設定グループ」のダイアログボックス起動ツールをクリック。すると「ページ設定ダイアログボックス」が開く。
「ヘッダー/フッタータブ」-「ヘッダーの編集」ボタンをクリック。「ヘッダーダイアログボックス」が開き、それぞれ左側、中央部、右側の入力ボックスがあらわれるので、任意の文字列、数値を入力、もしくはダイアログボックス中央のボタンから対応する項目を設定する。
ボタンで対応できる項目は、ページ番号、日付、ファイルパス、ファイル名、シート名などを設定できる。これら項目は任意の文字列などと違い、一旦設定すると、それら項目の印刷時点の情報が印刷される。
また、ボックス内で改行することもでき、たとえば、表の右上部に日付けと社名や作成部門名などを印刷するのにも便利である。
ちなみに店主は、デフォルトの余白である「上:1.9、ヘッダー:0.8」をヘッダーに2行使用することを前提に、「上:1.5、ヘッダー:0.3」に変更して、テンプレートファイルにしている。
これで貴重なシートを、印刷時のみに使う表のタイトルや日付、作成した社名や部門名などに使わなくて済む。印刷しての利用も視野に入れた表作成においては、覚えておきたい機能である。