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仕事のすすめ方 No.13

2-6.日常管理

定常業務とはマニュアルなどでやり方が定められ、周期的に繰り返される業務であると説明しました。それでは定常業務のすすめ方について、もう少しくわしく説明していきましょう。

 

定常業務は担当者が自ら、以下のプロセスでPDCAサイクルを実行します。PDCAサイクルとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(測定・評価)、Action(対策・改善)の頭文字を取ったもので、1950年代に品質管理の父といわれるデミングが提唱したフレームワークです。PDCAの仮説・検証型プロセスを継続的に回すことで、連続的なフィードバックが行えます。

 

Plan:目的・目標・マニュアルを確認し、管理水準を設定し計画を立てる

Do:計画どおりに実施する

Check:管理水準で日々の状態を把握する

Action:水準ハズレの改善、再発防止を行いマニュアルを改定する

 

日常管理維持活動

 

このような「定常業務を計画どおりに実行し、問題があれば自らしくみやルールを見直し改善をすすめ、仕事のプロセスや基準を改定する」仕事のすすめ方を「日常管理」といいます。定常業務を自律的に継続して改善をしていく活動ともいえます。

 

PDCAサイクルは通常、あたらしいことをスタートする際に、計画を立てるプロセスからスタートするようになっています。定常業務は決められた仕事を決められたとおりに実行するので、仕事のサイクルはCheckのプロセスから回すことがポイントです。これを「CAP-Doで仕事のサイクルを回す」と呼びます。

 

CAP-Doサイクルを回さずに定常業務を行うと、定常業務はどんどん悪い方向に転がっていきます。定常業務の理想的な管理状態をつねに更新しながら描いておくことが大切です。

 

それでは、CAP-Doを回すにあたり、なにを管理すればいいのでしょうか。定常業務においても管理項目と管理水準を設定して、管理状態をチェックしていきます。ポイントは2つあり、ひとつは定常業務の達成度とできばえがはかれる管理項目とすること、もう一つは変化点管理ができるよう±の幅をもった管理水準を設定する、ということです。具体的な例としては下表を参考に定常業務の内容に合わせ適切なものを設定します。

 

もう一つ、どのように管理するのかについては、次の5つから適切なものを設定します。