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仕事のすすめ方 No.46

6-4.PDCAサイクル

PDCAサイクルとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の頭文字を取ったもので、1950年代、品質管理の父といわれるW・エドワーズ・デミングが提唱したフレームワークです。

 

生産プロセスの中で改良や改善を必要とする部分を、特定・変更できるようにするために提唱されたモデルで、各プロセスを測定・分析し、PDCAのサイクルを継続的に回すことで、連続的なフィードバックが行えるよう、ループ型のモデルが生まれました。

現在はさまざまな分野で応用されている考え方ですが、わたしたちがこれから学んでいくPDCAについては、活用の目的を「計画のPDCAを回すことで、課題・問題についての目標を効率よく達成する」と定義します。

 

PDCAのプロセスは、4つのステップを具体的な10の手順に沿ってすすめていきます。以下、手順の詳細を解説します。

 

P:計画

①目標を決めます(「なに」を「いつまで」に「〇〇」する)

②目標を達成する施策を決めます(どうやって)

③管理項目を選定し管理のしかたを決めます

まず、目的を明確にした上で計画を作成します。日常業務が対象の場合は、計画を作成する前にマニュアルを確認します。目的を明確にせず、計画を立てるとPDCAがうまく回りません。

 

D:実行

④必要な教育訓練を行います(仕組みや仕事のすすめ方で従来と変えたところを)

⑤計画の②、③を実行します

 

C:分析

⑥実施結果で計画の①~③を分析します

⑦あらたな課題・問題を認識します。目標を達成できたかどうかを確認し、達成でき
ない場合は、「P:計画」がよくないのか、「D:実行」がよくないのかという視点で分析します

 

A:改善

⑧計画どおり実行できなかった項目⇒原因を取り除き再度実行する

⑨計画どおり実行したが想定した結果が得られなかった項目

 ⇒計画②、③を見直し再度実行する

⑩計画どおり実行し想定の結果が得られた項目

 ⇒実行した内容②、③を仕事のすすめ方や仕組み、マニュアルなどに反映する

  (標準化)

 

PDCAサイクルは、日常管理、方針管理のどちらにも使うことができ、わが国の企業においては、かなり一般化し用いられているフレームワークです。しっかりと身につけておきましょう。