2-5.プロセスの管理と改善
前項で説明した目標と施策の関係について、もう少し考えていきましょう。
わたしたちはなにかしら目標を立てて、それを達成しようとするわけですが、論理的に目標という「結果」をもたらす要因を「プロセス」という形に分解して、それぞれのプロセスを改善することで、結果的に目標を達成するという関係性を構築しなければなりません。
この関係性を構築せずに単に目標を達成しても、なぜ目標が達成できたのか説明できませんし、それでは、その結果に再現性はありません。一方、関係性を構築して達成した結果については、その理由が明確に説明できますし、同じやり方で再現することができます。
前項のケースをあてはめてみると、なんの施策も行わなかったのに健康度の管理項目がたまたま基準範囲に入った場合、その健康度を保つためになにをすればいいのかわかりません。
一方で具体的な施策を行い健康度が達成された場合、施策と健康度の関係性が構築されていますので、その後も施策を継続していくことで健康度を保つことができるのです。
これをプロセスマネジメントといい「結果のみを追求するのではなく、仕事のやり方というプロセスに着目し、これを管理し、仕事のしくみとやり方を向上させることが重要である」という考え方です。これを前項の健康度になぞらえて、プロセスの改善がともなって真の体質が改善されるといったりします。