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IVYおじさんの創業日誌

セミナー

今週「テレワーク時代の会議マネジメント術」というオンラインセミナーに参加した。毎週火曜日配信の「週刊HD労働情報」のネタ探しの最中に見つけた無料セミナーであった。

 

tokyo-telework.metro.tokyo.lg.jp

 

クライアントにフルリモートワークを導入している企業もあることから、リモートワークにおける円滑なコミュニケーションや効率的な業務遂行といった知見には、とても興味があり、参加することにした。

 

講師はマイクロソフトで業務執行役員を経験し、現在は働き方改革コンサル企業で代表を務めている方。後から調べてみると著書も30冊近く出版されていた。

 

cross-river.co.jp

 

1時間の講義(第2部以降の質疑応答&主催者事業の紹介は退出させていただいた)であったが、無料のセミナーとは思えないほど濃い内容で、充実したものであった。

 

まず第1に、解説している内容が自社のコンサル事業で取り組んだ案件から得た数値データを分析したエビデンスに基づいているのである。

 

解説では、「815社17万人を調査すると、働く時間の39%が社内会議に費やされ、その改善を要望する方が97%もいた」、「3.2万時間の会議を分析して得た、量と質を改善する会議術」などを具体的に紹介。

 

コンサルティングで実施した「行動実験」で得たデータから、アウトプットが出ない会議の特徴を分析し、それらを改善するためのポイントを紹介。そして翌日からでも実行できる会議マネジメント術として、6つのアクションを提案された。

 

6つのアクションはどれもホントに簡単なもので、すぐに実行できるものばかり。その上で講師は「6つすべてやろうとしないこと。どれか1つでいいのでまずはやってみて効果を確かめる」ということを推奨していた。

 

後からセミナーの内容を振り返ってみると、ひとつ一つはごくあたり前の内容なのだが、この説得力とわかりやすさはなんなのか考えてみた。それはやはり数値データの裏付けとストーリー性、そしてアクションプランの絞り込みであった。

 

研修効果を高めるには、学んだことを業務で実践し、できるようになる「学習移転」が起きるようにすることが重要とされる。このアクションプランの絞り込みは学習移転を起こしやすくするためのポイントである。

 

 

1時間の講義を通してもっとも印象に残ったのは、アウトプットが出ない会議の要素があると「会議室のイスに座ることが目的」となってしまうというフレーズであった。たしかに会社員時代を振り返ると「会議室のイスに座る」ことが目的になっていて、会議がスタートするや否や内職をはじめる光景は、あたり前であった。

 

さらに店主が共感したのは、随所で語られた「目的の明確化」であった。仕事はなにごとも目的を明確にして、その達成のための最適手段を選択し実行するという店主の考え方にフィットしていた。

 

このセミナーで得た知見を今後の活動に活かし、生産性向上に役立てて行こうと決意をあらたにしたのであった。