年賀状
プライベートで送っていた年賀状だが、今年限りでやめることにした。トリガーはやはり郵便料金の値上げだが、そもそも息子が独立して家族写真が載せられなくなったことで、つくる意味がなくなったと感じていたことが大きい。
昨年は喪中だったので年賀状を出さなかった。その影響もあり、今年送られてきた年賀状は激減し10分の1くらいになった。店主と同じく年賀状じまいをした方もいただろうが、それにしてもすごい減り方である。
ビジネスでは年賀状は出していない。その代わりというわけではないが、社名入りのカレンダーを年末に送っている。ビジネス上でのお付き合いがある方はもちろん、あたらしく名刺交換させていただいた方、そして頻繁にお付き合いしている友人にも送った。
このカレンダー、最近は企業も配布を減らしているようで、結構重宝されていてわざわざお礼のメッセージをくださる方も多い。(まだ大量に在庫があるので、必要な方は連絡ください)
年の区切りのごあいさつという意味では、年賀状ともさほど変わらない。一方で、同じごあいさつのメッセージを伝えるのであれば、年賀状に代えてカレンダーにしてみてはどうか?と思いついた。
年賀状の代わりにカレンダー?と思うかもしれないが、メッセージを受け取るのであれば、実益を兼ねたカレンダーをもらった方が悪い気はしないのではないだろうか。
会社員をやめてフリーランスになったことが大きく影響しているかもしれないが、年々仕事とプライベートの境があいまいになってきている気がする。
若いころは仕事でお付き合いする人に対する距離感や関わり方と、プライベートでお付き合いする人とのそれとは、たしかに圧倒的な違いがあった。
しかし年を重ねるにつれて、純粋にプライベートのみで関わる人の割合は減っていき、
最近は仕事で知り合うことがほとんどだ。
なので距離感や関わり方も意識することなく、仕事上もプライベートも同じようになってきたと感じている。
もちろんビジネス上の話とそれ以外ではきちんとON・OFFのスイッチを切り替えるのだが、人付き合いの距離感という意味ではとくに変える必要もないのである。
時代の変化もあるのだろう。昔は「仕事」というだけで変にかしこまったり、形式などにこだわったりしたものである。スーツやネクタイがいい例である。
ネクタイなどクールビズどころか、通年で締めなくなった人が大半ではないだろうか。ネクタイを締める必要がなくなったのに、いまだスーツやジャケパンの必要があるのか?と思うのは店主だけだろうか。
人々の服装は、時代を経るごとに「より合理性」を追求する方に進化していると感じる。クラシカルな服装が時代を追うごとによりカジュアルに、そして行動しやすいように変化している。
人との関係性もそのように時代とともに、より合理的な方向性に変化してきているのではないだろうか。そう考えると、どのような場面でもフラットな関係性や距離感が大切ということなのだろう。