ここ2週間にわたってトップスをご紹介してきた。せっかくなので引き続き今週もトップスでいきたいと思う。
Tシャツ
いまさらなんの説明もいらないと思う。しかしこれもIVYアイテムである。ただ、先週のトレーナー同様、あまりにも市民権を得すぎているので、ユーザーのさまざまなニーズに応えるよう、さまざまな色や柄、ロゴなどが入ったモノが売られていて、どれを身につければいいのか、迷う読者も多いと思う。
このTシャツ、第二次世界大戦でアメリカ軍によって世界中にもたらされた。日本にも進駐軍の兵隊たちがTシャツを着ているのを見て、当時のファッションに敏感な若者たちはあこがれたようだ。もともとは肌着であるTシャツ。アウターウエアに昇格したのは60年代になってからとのこと。
IVYとしてコーデをまとめたいなら、間違いなく1着目はプレーンなアイビーリーグの校章入りに限る。ちょっと検索しただけでもヒットするので、値段は少々お高めだが、トップスとしてボタンダウンシャツの代わりに着ることを考えれば納得がいく。
どんなTシャツをチョイスするかは、もうセンスの問題なので難しいが、TPOを考えるならば、あまり主張しすぎない方がいいと思う。かといって無地はこれでカッコウよく着こなすにはかなりハードルが高い。無難なのは米国のスポーツウエアメーカーのロゴ入りあたりかもしれない。
ポロシャツ
Tシャツとならんで夏に重宝するアウターといえば、ポロシャツである。このポロシャツ、もともとはテニスウエアとして誕生したのだが、英国のポロ競技のプレイヤーが身につけていたウエアが綿のニットであったことに由来する。
なのでポロシャツは綿のニットでなければならない。織り方によって、「鹿の子」、「天竺」の2種類がある。
鹿の子編みとは、表目と裏目をタテ・ヨコ交互に組み合わせて編み、表面に隆起や透かし目を作り、編み目柄をあらわしたもの。肌への接面積が少なく、さらりとした風合と、優れた通気性を持つ。
一方天竺編みとは、平編みの別称。表目に縦方向の筋が見え、裏目はやや粗い感じに見えるのが特徴。また薄くて横方向への伸縮性が大きく、セーターやTシャツ、アンダーウエアなどに用いられている。インドから輸入された平織りの綿織物を「天竺」と呼んでいたのが名前の由来といわれている。
むかしは、ポロシャツといえばラコステといった感じであり、価格もそれなりだったので、何色もそろえるといったことは難しかった。いまはユニクロからシーズンごとにベーシックなデザインのポロシャツがラインナップされるので、色違いをそろえて気分で選ぶのもいいだろう。