ストレングスファインダー
先月末、クライアント企業の幹部合宿にオブザーブさせていただいた。1泊2日の懇親会付きのイベントであった。その懇親会の余興として、参加者の心理テスト結果を名前を伏せて映し出し、だれのものかあてるというものがあった。
その余興自体は大いに盛り上がったのだが、店主も参加するにあたってストリングスファインダーという心理テストを受けてみたのだ。
ストレングスファインダーは、約35分間、Webの画面に表示される質問事項に直感で5段階の選択肢を選んで回答していくという内容で、その結果34の能力が強みの順に示される、というものだ。
ストレングスファインダーの解説書を購入すると、購入者限定のアクセスキーを入手することができ、テスト結果の上位5項目を解説したレポートが無料でダウンロードできる。
さらに追加料金を支払うとオプションでさらに詳細なレポートも入手することができる仕組みだ。
店主のテスト結果は以下のとおりだ。
- 学習欲
- 収集心
- 内省
- 最上志向
- 達成欲
学習欲というのは、学習意欲が旺盛で、つねに向上を望み、とくに「結果よりも学習するプロセスに意義を見出す」というものだ。その上でとくに店主が秀でている点がレポートされているのだが、「生まれながらにして、個人プレーヤーです」という点には恐れ入った。
このレポートを見て永年の違和感が解けていく気がしたのだ。店主は新入社員の頃から、どんな仕事でも他人と一緒に取り組むより、ひとりで取り組む方が好きであった。他人と仕事をシェアすると、他人との間にコミュニケーションをとる必要があり、それをムダと考えることが多かった。
起業してみてさらにその思いは強くなり、オフィスでひとりで仕事をしている時間がなんとも心地よく、楽しいのだ。人によってはひとりでずっと仕事をしていると、煮詰まってしまうと聞くことも多い。しかし店主はまったく逆で、その特徴が強みとして結果にあらわれたのである。
ほかの項目で納得感が高かったのは、最上志向においてとくに秀でている点が「ある種の単純で退屈な反復の多い仕事や作業を効率的に処理できる合理的なプロセスを作ることに自信を感じる」であった。
事務作業の効率化は、新入社員時代から部長職に就くまで、ワクワクする仕事のひとつであった。担当した仕事は必ずといっていいほどプロセスを見直し、効率化したうえで、後任者に引き継ぐのがつねであった。
また収集心では「読むという行為によって、複雑で困難な状況に対処する方法を見つけることができる」とあった。参考書を通して仕事の課題を解決するというのは、だれでも実行する基本的な方法と考えていたのだが、これは店主の特徴的な強みであることがわかった。今後は課題解決の相談を受けた際には気をつけなければならないと思う。
ストレングスファインダーの強みというのは、「これが強みだから活用しよう」だけではなく、強みが出過ぎるとマイナスに作用することもあり、その点を気をつけるようにもアドバイスされている。
しっかりと強みを認識したうえで、出過ぎないよう適度な活用を心がけたい。