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IVYおじさんの創業日誌

加除式

先日出版社から封書が届いた。封筒がビニール素材でベージュ色のオリジナルの窓付きなので、ひと目で中身がわかった。「わかりやすい 労働基準法の手引き」だ。

 

www.sn-hoki.co.jp

 

会社員時代からカレコレ30年以上もお世話になっている参考書で、人事の仕事をしていくには、なくてはならない存在である。

 

百科事典のような厚さ10cmほどのハードカバーで、2巻で約1,400ページほどの分量がある。

 

内容は労働基準法の条文ごとに、ポイントとなる箇所に番号が振ってあり、その番号ごとに多い時には数十ページにもわたり詳細に解説してくれている。

 

入社5、6年目くらいの時期に、はじめて36協定の作成、提出を担当したときには、この参考書を、それこそ穴の開くくらい読み返して、悪戦苦闘しながら取り組んだ。店主にとっては労働基準法の先生であると同時になつかしい思い出のある書籍なのだ。

 

会社員を辞めて独立したときに、はじめて気が付いたことがあった。それは仕事で使う参考書をあらためてイチからそろえ直さなければならない、という単純なことであった。

 

 

会社員時代から参考書の購入に関し、自分の中でルールは決めていた。仕事にダイレクトに関係する書籍購入は会社で経費精算し、その時点で直接必要はないものの、将来的に必要になったり、個人的に興味があるものについては、自分への投資と整理して個人購入することにしていた。

 

一般的な会社員よりは、仕事に関する書籍はもっていた方だと思っていたものの、やはり日常的に使う参考書ほど個人では持っていなかった。

 

人事コンサルを自称するので、当然参考書が頼りの仕事であり、またクライアントさんから相談される内容も、労基法がらみの労務案件への対応が結構な割合をしめていた。

 

参考書のラインナップは火急の課題であり、起業直後は十万円単位で図書費を使っていた。ご承知のようにこの手の参考書は専門性が高く、いい値段がするのである。そんな中の一冊がこの「わかりやすい 労働基準法の手引き」なのであった。

 

この参考書は、特徴的なスタイルで売り出している。書籍がファイルのようになっていて、法律のみならず、政令改正や判例などの追加に対応して中身のページを差し替えられるようになっている。大規模な法改正のみならず、政令判例にも対応するように、自動的に約半年ごとに差し替え、追加のページが送られてくるのだ。

 

この仕組み、イマドキ電子書籍にしてしまえば解決してしまうのだが、この出版社は労基法以外の法律分野も同じ形式で出版していて、弁護士事務所などでも使われているようであり、まだまだ紙のニーズはあるようなのだ。

 

実は前回の差し替えをサボっていて、さすがにこれ以上放置できないと思い、2回分をイッキに差し替えた。案の定2時間弱もかかってしまい、大仕事になってしまったのだ。

 

 

つねに最新版になっていないと使い物にならなくなる懸念がありそうだが、購入者特典でサイトでも書籍と同じ内容を閲覧できるのである。

 

ネットがなかった時代にはとても革新的なビジネスモデルだった「加除式」。今後いつまで現物の本のページ差し替えが続くのだろうと思いつつも、年間1万円程度の差し替えページ購入費用は、対価としては意外と安いように感じたのであった。