6-2.後工程はお客さま
会社組織のなかで働いていたり、B to Bのビジネスモデルの会社にいたりすると、最終顧客の顔が見えなくて、お客さま視点などといわれてもなかなかピンとこないことも多いと思います。
仕事はモノや情報が社内を人から人へ流れて行き、最終的にお客さまのところに製品やサービスとなって届きます。要するに会社で働いているわたしたち全員の仕事は、すべてつながっていてお客さまのもとに届く、ということなのです。それを一つひとつの仕事に分解していくと、「後工程はお客さま」という考え方にたどり着きます。
みなさんが担当する仕事を通じて完成したモノや資料やサービスを渡す「後工程」の担当者はお客さまと考え、お客さまにとって価値のあるモノや資料やサービスを提供することが自分たちに期待されている仕事である、というように整理することができます。
この考え方で社員全員が仕事に取り組むことによって、最終的なお客さまに対して、会社として価値のあるモノやサービスを提供することが可能になるのです。
みなさんの日常の仕事レベルで考えると、次工程の担当者は、どのように資料をまとめた方が使いやすかったり、見やすいだろう、とかいつまでに渡すと都合がいいのだろうなどと考えながら仕事をしていく、ということになると思います。まずは簡単に自分だけで完結できる「後工程はお客さま」を実践していきましょう。