先週の箇条書きに続いて、今週は「箇条書きのインテント」について、見ていくことにしたい。
まず、箇条書きではないふつうの文章のインテントについておさらいする。テキストボックスやオブジェクトを選択すると、ルーラーにインテントを調整する「ツマミ」が表示される。
このツマミの機能が、箇条書きの場合に変化する。
まず通常の文章におけるインテントの機能を再確認しよう。
A「1行目のインテント」は、段落の1行目の文字とテキストボックスもしくはオブジェクト(以降まとめてテキストボックスとする)の左端の距離を設定する。B「ぶら下げインテント」は段落の1行目と2行目の文字の距離を設定。C「左インテント」は、段落の2行目の文字とテキストボックスの距離を設定した。
これが箇条書きになると、まったく別の機能になると考えていい。
「1行目のインテント」は、箇条書きなので1行目には必ず「行頭文字」がくる。なので、テキストボックスの左端と行頭文字との距離を設定する(A)。「ぶら下げインテント」は行頭文字とテキストの距離を設定する(B)。箇条書きのなので1行目と2行目以降の文字のはじまりは同じ位置である。「左インテント」はテキストボックスの左端とテキストの距離を設定する(C)。
ここで注意しなければいけない点がひとつある。それは『B:ぶら下げインテントの位置を1行目の文字より左にしない』ということである。これをしてしまうと2行目のはじまりが行頭文字に食い込んでしまい、箇条書きの意味がなくなってしまう。
なお、この設定はルーラーをポインタで直接移動させるほかに、「段落」ダイアログボックスからも設定できる。
「テキストの前」というのが、「左インテント:C」、「ぶら下げ」はそのとおり「ぶら下げインテント:B」である。ちなみに「1行目のインテント:A」は「左インテント」-「ぶら下げインテント」で決まる。なお、Wordと違ってcm単位での設定なので、使用する行頭文字とフォントサイズなのを確認のうえ、よく使うものの数値をあらかじめ控えておくといい。
これで箇条書きの設定も簡単にスピード感をもってできるだろう。