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IVYおじさんの創業日誌

学習機敏性

7月からAI研修を受けているのは以前のBlogで書いた。週1回、1時間の研修だが、それだけで終わるはずもなく、研修後は実務の中でどんどん試す。Google Workspaceも有料版を契約した。

 

それ以来、仕事時間の7~8割はAIに触れていると言っても過言ではない。3ケ月ほど付き合って感じたことは「Excelと同じ」。機能が膨大で使い方はほぼ無限、課題に合わせて工夫すればたいていのことは楽に、便利に、そして速く片付く。しかし現段階では自分で手を動かすほうが速いことも多い。これは最初の投資だと割り切っている。

 

日々の学びはYouTubeが中心。以前は晩酌の時間にプラモやグルメ、モータースポーツなど趣味系のチャンネルを見ていたが、今は視聴の半分以上がGoogle WorkspaceとGeminiのコンテンツ。

 

 

お気に入りチャンネルでは「Workspace 今月のアップデート」特集を毎月やっているが、直近3ケ月を振り返るだけでも機能追加と拡張の勢いに圧倒される。

■7月

  • GoogleVids:Googleスライドのインポート機能が追加され、スライドを動画のサイズに合わせて順番に並べて編集可能に
  • Googleドライブ:Geminiを使用し、PDFファイルを開かずに、内容の要約や情報収集が可能に
  • Googleスプレッドシート:Geminiが生成したグラフを、スプレッドシート上で編集が可能に
  • GoogleChat:チャットスペースの右側に固定されたメッセージや確認必須のマニュアルなどのリソースを共有可能に
  • GoogleMeet:字幕機能において、フォントのサイズ、色、背景の色などのカスタマイズが可能に
  • Gemini:ディープリサーチ機能で調査した結果を元に、インフォグラフィックを自動で作成可能に。動画ファイルをアップロードし、その内容を要約させたり、概要の抽出が可能に

■8月

  • Googleフォーム:編集・閲覧権限の細かな設定機能が追加
  • GoogleChat:Geminiによるファイルの要約対応種類が大幅に増えました。PDF、MicrosoftPowerPoint、MicrosoftWord、およびZIPファイルの内容もファイルを開かずに要約可能に
  • Gemini:繰り返しタスク・通知設定機能が追加
  • NotebookLM:アップロードされた資料(スライド、YouTube、テキスト、ドキュメント、PDFなど)を基に、ナレーター付きの動画解説を自動で作成可能に

■9月

  • GoogleChat: Googleドライブに格納したPDF、ZIPファイル、PowerPointファイルをチャットで共有した際に、Geminiが開かずに要約可能に
  • Googleスライド:図形をカーソルキーでピクセル単位で細かく移動が可能に
  • Googleスプレッドシート:Geminiが表を分析し、ユーザーに対して自発的に改善提案
  • Googleドキュメント:「新規作成」から、Geminiによる文書作成サポートを開始
  • Googleカレンダー:予約スケジュール機能が大幅アップデート
  • Gemini:「ジェム(Gem)」機能に、ストーリーブック(絵本作成)機能が追加
  • GoogleVids:Googleドライブとのシームレスな連携が実現し、ドライブに保存されている動画ファイルを直接Vidsで開いて編集が可能に

ざっとこんな感じである。グループウェアとAIが掛け合わさり、ITツールの分野は新たなステージに突入したと感じる。技術革新のスピードは日進月歩どころか、時間単位で進んでいるような印象だ。

 

人類の歴史を思い返すと、「生きるため、食べるため」の解放に向かってきた。狩猟から定住、農耕へ。鉄の登場で耕作効率が飛躍し、可耕地が広がり、食料生産が増えた。その余裕が農民以外の職業を生み、思想や芸術へと広がり、ルネサンスが花開いた。

 

次に産業革命蒸気機関で生産量が上がり、電力でさらに加速、コンピューターとインターネットで第3次へ。そして今、第4次産業革命の真っただ中にいる。経団連はその先の社会像をSociety5.0と定義し、クラウドとAIの一般化を転換点と見なしている。

 

www.keidanren.or.jp

 

毎日AIと格闘していると、このSociety5.0の時代における「キャッチアップの方法」そのものが変わったことを実感する。これまでは1対多の情報の流れ、本や研修で学ぶのが主流だった。

 

今は多対多、だれもが発信者になり、だれもがSNSで受け取る。媒体はマスメディアからSNSへとシフト。前述のようなAIやアプリのアップデートのスピードにはマスメディアから発信される情報では間に合わない。

 

これからのキャッチアップはSNSを駆使して自ら学ぶことが肝要である。言い換えれば、10年くらい前から言われてきた「学習機敏性」が求められている。

 

いよいよ「自らをアップデートする能力」が成長を左右する時代が到来したのではないだろうか。