気持ちのマネジメント
「理解」はしたが「納得」はしない部下の複雑な胸中 「理屈はわかりました。でも、どうしてもやる気になれないんです」かつて店主がマネージャーとしてチームを率いていた頃、ある部下からそう告げられたことがある。非の打ち所がない完璧なロジックを組み立…
部下にとって「楽しい・つまらない」が仕事のすべてになった時代 最近、「この仕事は楽しい」「あの仕事はつまらない」という言葉をよく耳にすると聞く。我々の若い頃には「仕事を選り好みするな」と言われたものだが、今やそんな精神論は通用しない。彼ら彼…
「会社に行くのが辛い」と部下が打ち明けてきたら 部下からそう打ち明けられたら、どうするだろうか。一瞬、頭が真っ白になるかもしれない。抱えている仕事の納期、チームの状況、人員の再配置……。ビジネスパーソンとして染み付いたリスク管理の思考が、最悪…
マネージャーが「自分のことで精一杯」なのはなぜか 職場で、いつも忙しそうに走り回っている上司。部下としては「手伝いましょうか?」と声をかけたいけれど、デスクにはおらず、会議の合間に一瞬戻ってきても、話しかける隙もない。朝は誰よりも早く来て、…
部下を理解せず、ただ役割を押し付けることの危険性 相手も人であり、状況は常に揺れる。たとえば、同時に複数の依頼を受けていたり、私生活で心配事を抱えていたり、体調が優れない日もある。心や仕事のキャパシティは人によって違い、日ごとに変化するもの…
「もっと頑張れ」が響かなくなった理由 ある調査結果を見て、ハッとさせられた。店主が社会人になった頃、当たり前だと思っていた価値観が、静かに、しかし確実に過去のものになりつつある。それは、今の若い世代が持つ、極めて合理的で健全な思考の表れだっ…
言葉の裏側にある部下の「無言の訴え」に気づくには 日々の業務に追われる中で、部下が発する言葉の裏側にある「無言の訴え」を見過ごしてはいないだろうか。言葉の行間を読む。これは、相手の気持ちに目を向けることであり、とくに日本人には馴染み深いコミ…
部下との間に壁をつくる「忙しいふり」 「ちょっといいですか」会議の合間、息つく間もなくデスクに戻ったあなたに、部下が遠慮がちに声をかけてきた。次の会議まであと5分。PCを開き、資料に目を通しながら「ごめん、また後で」とだけ告げて、再び席を立っ…
時代や世代が変わっても「人」の本質は変わらない 「今どきの若者は…」という言葉を、わたしたちは何度耳にしてきただろうか。新しい世代が登場するたびに繰り返される、まるで風物詩のようなフレーズだ。メディアもこぞって世代間のギャップを取り上げる。…
信頼関係が崩壊する「形だけ」のコミュニケーション 話をきくという漢字には「聞く」と「聴く」という漢字がある。辞書的には「聞く」は、音が自然に耳に入ってくること、「聴く」は、意識を集中させて注意深く耳を傾けることを指すとされる。「hear」と「li…
部下のモチベーションを奪う「マイクロマネジメント」という病 マイクロマネジメントが良くないというのは誰もが知っているいわば常識のようなものだ。しかし、なぜ良くないのか、部下の気持ちにフォーカスして考えてみたい。 マイクロマネジメントとは、管…
なぜ、あなたの言葉はただの「雑音」になるのか? 「あなたの言葉はただの雑音」。衝撃の言葉である。 信頼関係が崩れていれば、言葉は届かない。上下関係がある職場では、聞くふりをする技術も巧みになる。「はい」「なるほど」といった相槌は、礼儀として…
部下を動かすのは理屈ではなく「認知」である 完璧なロジックを組み立て、非の打ち所がないストーリーで部下に仕事をお願いした。これで期待通りのアウトプットが出てくるはずだ。そう確信したにもかかわらず、出てきたものは全く見当違いなものだった。こん…
「部下の気持ちを見ているか」と自問自答する 人は感情の生き物だ。頭では正しいと分かっていても、気持ちがついてこなければ足は前に進まない。その行動は、多くの場合、感情に左右される。 これは、ビジネスの現場にいる人間なら誰もが実感していることだ…
部下があなたの期待どおりに動かない本当の理由 よくある話である。とくに、仕事の目標(QCD、つまり品質・コスト・納期)を明確に伝え、やるべきことを論理的に説明したにもかかわらず、部下が動かない、あるいは的外れな行動をとる、といったケースだ。上…
部下を萎縮させる「上から目線」の何気ないひと言 読者のみなさんのなかで、自身の話を最後まで聞いてもらえず、「要するにこういうことだろ?」と話をさえぎられた経験はないだろうか? 「上から目線」とは広辞苑によると、「他人を見下すような自分を上位…
あなたの「伝えている」と部下の「伝わっている」の間に横たわる溝 「わかりました!」部下は満面の笑みでそう言った。これで大丈夫だろう。そう思っていたのに、後日出てきた成果物は、こちらの意図とはまったく違うものだった。こんな経験はないだろうか。…
驚くほど伝わっていない「言ったはず」の落とし穴 資料をていねいに作り込み、時間をかけて説明し、質疑応答の時間も設けた。これで完璧だ、そう思っていたのに、いざ蓋を開けてみれば、部下から飛んでくる質問は全く見当違い。頭を抱え、「一体これまでの時…
はじめに 人と組織にとってマネジメントは永遠の課題である。世の中にマネジメントを解説した著作は数多く存在し、その多くは機能や役割からの視点で、理論を学ぶには強い味方である。一方で人と人が関わる以上、そこには当事者の「気持ち」が存在する。今回…