気持ちのマネジメント
「あの部下はわからず屋だ」と決めつける前に 先日ある企業のマネージャーから受けた相談を思い返していた。「うちの若いのが、何度言ってもこちらの意図を理解しないわからず屋でしてね」。ため息交じりにこぼした彼の言葉は、これまで店主が人事や組織開発…
部下を「無難」に育てることの罪 少し前の時代、職場のどこかには必ず、やたらと理屈をこねたり、時には上司の指示に「それは目的とズレていませんか」と正論で噛み付いてきたりする、いわゆる「面倒くさい若手」がいたものである。しかし最近は、そうした扱…
自分の意見がないように見える部下の本音を引き出す 会議で意見を求めても「とくにありません」としか言わない。自分の意見がないと思わざるを得ない部下を目の前にして、どうすれば本音を話してくれるのか?と考えた経験は誰にでもある。 今週はそんな場面…
部下の「役割をまっとうしたい」という気持ちを育む 自身の役割を認識して、しっかりと果たそうとするメンバーほど心強い存在はいない。どうすれば強力な役割認識と行動が起きるのか、今回は、その気持ちの動きに焦点を当ててみたい。 人は、単なる義務感だ…
部下が「指示待ち」になるのはマネージャーの責任である 「何度言っても部下が自分から動かない」「いつも指示を待っている」と悩むマネージャーは実に多い。人事や組織開発の仕事を通じて組織の様子を見つめていると、こうした部下の主体性やモチベーション…
あなたのチームに潜む「社員や部下を見下している人」の存在 「仕事はできるが、チームプレーが苦手」優秀な社員が陥りがちなパターンである。社内でも「仕事ができる」と評判で、数字に強く、論理的で、常に高い成果を出し続けてきた。会社からの信頼も厚い…
メンタル不調の新人との向き合い方と初期対応 若手のメンタル不調が増えている。ある調査では2023年の調査に続き10・20代が最多であり、2014年調査時の2倍の水準(18.4%から37.6%)に上昇しているという。彼ら、彼女らは急激な環境の変化やプレッシャーの…
努力しても報われないと感じる「頑張り続ける社員」の葛藤 どれだけ頑張っても、誰からも見向きもされない。暗闇の中で一人、終わりのない作業を続けているような感覚。 「どれだけやっても報われないんです」 よく聴く部下たちがこぼすこの言葉は、単なる愚…
なぜ、あの人と「合う・合わない」で片づけてしまうのか 「あの人とは合わないんだよね」。職場でそんな言葉を耳にすることがある。コミュニケーションが上手くいかない、話が噛み合わない、期待した反応が返ってこない。そんな時、僕たちは「合わない」とい…
部下の「好き・嫌い」という感情をマネジメントに活かす 今週は、多くのマネージャーが蓋をしがちなテーマ、部下の「好き・嫌い」という感情について考えていく。「仕事を選り好みするな」という精神論が通用しなくなったいま、この感情をどうマネジメントに…
仕事と感情を切り離せない部下への接し方 仕事と感情を切り離せずに悩んでいる部下を持つと、「どこまで踏み込んでいいのか」「どうすれば冷静に動いてくれるのか」と頭を抱えてしまう読者も多いと思う。 感情的になる部下を目の前にして、若さや経験不足が…
「納得しないけどあなたの言うことならやります」という信頼の形 これは組織で働く中で頻繁に起きるやりとりである。上司と部下、あるいは部門間の担当者同士など、日常のコミュニケーションに携わる人すべてが対象となる。マネジメントや社内調整で避けられ…
「理解」はしたが「納得」はしない部下の複雑な胸中 「理屈はわかりました。でも、どうしてもやる気になれないんです」かつて店主がマネージャーとしてチームを率いていた頃、ある部下からそう告げられたことがある。非の打ち所がない完璧なロジックを組み立…
部下にとって「楽しい・つまらない」が仕事のすべてになった時代 最近、「この仕事は楽しい」「あの仕事はつまらない」という言葉をよく耳にすると聞く。我々の若い頃には「仕事を選り好みするな」と言われたものだが、今やそんな精神論は通用しない。彼ら彼…
「会社に行くのが辛い」と部下が打ち明けてきたら 部下からそう打ち明けられたら、どうするだろうか。一瞬、頭が真っ白になるかもしれない。抱えている仕事の納期、チームの状況、人員の再配置……。ビジネスパーソンとして染み付いたリスク管理の思考が、最悪…
マネージャーが「自分のことで精一杯」なのはなぜか 職場で、いつも忙しそうに走り回っている上司。部下としては「手伝いましょうか?」と声をかけたいけれど、デスクにはおらず、会議の合間に一瞬戻ってきても、話しかける隙もない。朝は誰よりも早く来て、…
部下を理解せず、ただ役割を押し付けることの危険性 相手も人であり、状況は常に揺れる。たとえば、同時に複数の依頼を受けていたり、私生活で心配事を抱えていたり、体調が優れない日もある。心や仕事のキャパシティは人によって違い、日ごとに変化するもの…
「もっと頑張れ」が響かなくなった理由 ある調査結果を見て、ハッとさせられた。店主が社会人になった頃、当たり前だと思っていた価値観が、静かに、しかし確実に過去のものになりつつある。それは、今の若い世代が持つ、極めて合理的で健全な思考の表れだっ…
言葉の裏側にある部下の「無言の訴え」に気づくには 日々の業務に追われる中で、部下が発する言葉の裏側にある「無言の訴え」を見過ごしてはいないだろうか。言葉の行間を読む。これは、相手の気持ちに目を向けることであり、とくに日本人には馴染み深いコミ…
部下との間に壁をつくる「忙しいふり」 「ちょっといいですか」会議の合間、息つく間もなくデスクに戻ったあなたに、部下が遠慮がちに声をかけてきた。次の会議まであと5分。PCを開き、資料に目を通しながら「ごめん、また後で」とだけ告げて、再び席を立っ…
時代や世代が変わっても「人」の本質は変わらない 「今どきの若者は…」という言葉を、わたしたちは何度耳にしてきただろうか。新しい世代が登場するたびに繰り返される、まるで風物詩のようなフレーズだ。メディアもこぞって世代間のギャップを取り上げる。…
信頼関係が崩壊する「形だけ」のコミュニケーション 話をきくという漢字には「聞く」と「聴く」という漢字がある。辞書的には「聞く」は、音が自然に耳に入ってくること、「聴く」は、意識を集中させて注意深く耳を傾けることを指すとされる。「hear」と「li…
部下のモチベーションを奪う「マイクロマネジメント」という病 マイクロマネジメントが良くないというのは誰もが知っているいわば常識のようなものだ。しかし、なぜ良くないのか、部下の気持ちにフォーカスして考えてみたい。 マイクロマネジメントとは、管…
なぜ、あなたの言葉はただの「雑音」になるのか? 「あなたの言葉はただの雑音」。衝撃の言葉である。 信頼関係が崩れていれば、言葉は届かない。上下関係がある職場では、聞くふりをする技術も巧みになる。「はい」「なるほど」といった相槌は、礼儀として…
部下を動かすのは理屈ではなく「認知」である 完璧なロジックを組み立て、非の打ち所がないストーリーで部下に仕事をお願いした。これで期待通りのアウトプットが出てくるはずだ。そう確信したにもかかわらず、出てきたものは全く見当違いなものだった。こん…
「部下の気持ちを見ているか」と自問自答する 人は感情の生き物だ。頭では正しいと分かっていても、気持ちがついてこなければ足は前に進まない。その行動は、多くの場合、感情に左右される。 これは、ビジネスの現場にいる人間なら誰もが実感していることだ…
部下があなたの期待どおりに動かない本当の理由 よくある話である。とくに、仕事の目標(QCD、つまり品質・コスト・納期)を明確に伝え、やるべきことを論理的に説明したにもかかわらず、部下が動かない、あるいは的外れな行動をとる、といったケースだ。上…
部下を萎縮させる「上から目線」の何気ないひと言 読者のみなさんのなかで、自身の話を最後まで聞いてもらえず、「要するにこういうことだろ?」と話をさえぎられた経験はないだろうか? 「上から目線」とは広辞苑によると、「他人を見下すような自分を上位…
あなたの「伝えている」と部下の「伝わっている」の間に横たわる溝 「わかりました!」部下は満面の笑みでそう言った。これで大丈夫だろう。そう思っていたのに、後日出てきた成果物は、こちらの意図とはまったく違うものだった。こんな経験はないだろうか。…
驚くほど伝わっていない「言ったはず」の落とし穴 資料をていねいに作り込み、時間をかけて説明し、質疑応答の時間も設けた。これで完璧だ、そう思っていたのに、いざ蓋を開けてみれば、部下から飛んでくる質問は全く見当違い。頭を抱え、「一体これまでの時…