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人事屋修行記(第118話)

はたらく勉強会

採用部門の係長をやっていたときに採用イベントなどで知り合い親しくなった他の会社の人事担当者とは、定期的に飲みに行ったり、温泉旅行やBBQなどで楽しくお付き合いをしていました。そんな中、人事の専門性を磨いていくために、まじめな勉強会をやろうという話しになりました。

 

当時、店主が42才で最年長の部類で、他のメンバーはみな30代と若く、各社の人事部門で中核メンバーとして活躍している時期でした。当然、飲み会などをやっていても仕事での悩みや困りごとなどの話しになることも多く、それだったらいっそ真面目にやってみようというのです。

 

メンバーはメーカーや商社、広告代理店、サービス業、人材などさまざまでしたが、人事という職種だけに共通のテーマ設定には困りません。毎回テーマを設定して幹事を決め、幹事が勉強会の準備とファシリテーションをし、幹事の会社の会議室を借りて、定時後に開催です。

 

 

テーマは人材育成やダイバーシティ、人事制度、経営理念の共有など幅広く、旬なものから幹事が実際に仕事で困っている内容の相談など、バラエティに富んでいました。

 

勉強会をやってみると、まず幹事をすることであらためてテーマについて準備などを通じていろいろと考えたり、調べたりと知識を復習したり、新たなことに気がつくなど、力がついていきます。

 

また、各社の取組みについて情報交換することで、新たな気づきをたくさん得ることができました。こういった引き出しは直接的には役に立つことはなくても、いろいろな企画や取組みを考える際にはとても参考になります。

 

それに各社のオフィスにお邪魔するだけでも、業種、業界が違うとここまでオフィスの雰囲気が違うのかと思うとともに、いろいろな工夫を目にすることができます。

 

勉強会は平日の定時後に開催していたので7時頃スタートなのですが、全員お酒が大好きなので、8時を過ぎたあたりからソワソワしだし、テーマへの集中力が切れてきます。

 

 

それでも最初の頃は真面目に9時過ぎまでやっていたのですが、だんだん「続きは場所を変えて」などと8時半頃には居酒屋さん移動するようになって行きました。

 

定期的に会って飲んでいるメンバーなので、ひと通りみんなの会社にお邪魔したところで、わざわざしらふでやらなくてもいいか、という雰囲気になり勉強会は終わりました。しかし、勉強会からはとても多くのものを得たのでした。

 

つづく…