昇格祝い
先日Blogで自動車部品メーカー時代の部下が、部長級に昇格したということを書いた。今週、その部下との昇格祝いとして会食してきた。
魚が食べたいというリクエストをいただき、八重洲の天ぷら屋さんをチョイス。完全個室のお店は、ゆっくり話をするのにいい環境であった。
東京のオフィスに出張で来ているということだったので、早めのスタートをお願いし、17時に待ち合わせた。
行ってみると4年前とまったく変わらない雰囲気であった。あまりにも見た目が変わっていないので少々拍子抜けの感じではあったが、それは老け込んでいない、若々しさのあらわれでもあった。
自動車部品メーカーにいた当時は、入社以来ほぼ給与計算一筋のキャリアであった。給与計算といっても、メンバー5、6名を抱える係長の立場で、4千名以上の給与計算をしっかりとこなしてくれていた。
昇格後のあたらしいミッションをたずねると、サクセッションや人事評価、次世代リーダー育成など、持続的な企業価値向上には欠かせない重要な範囲を任されているという。
さらに店主が退職してから導入したジョブ型人事制度をグローバルに展開するミッションも新たに加わり、大忙しの様子で、会社からの期待がとても大きいようであった。
現在の仕事の様子や今後についてなど、彼女の想いや考えをたくさん聴かせていただいたのだが、驚いたのは会話の内容が以前とは見違えるような視座、視点であり、さすが上場企業の部長だと感じられたことであった。
彼女とは、前職を退職する際に一度食事をしたのだが、その後コロナ禍もありずっと会えていなかった。当時は管理職一歩手前のクラスだったのだが、4年のうちに課長クラス、部長クラスと2段階もの昇格の階段をイッキに駆け上がったのである。
ちなみに店主は課長クラスから部長クラスへの昇格には、8年かかっているので、そのスピードは並大抵のことではない。同じ外部アセスメントでも課長クラスと部長クラスでは、ディメンションという能力の評価項目と発揮レベルがまったく違う。かなりのスピードで成長したことがわかる。
元々仕事に対する馬力は特筆すべきものを持っていたのだが、その馬力をあたらしいことにチャレンジさせてくれる機会にフル活用し、さまざまなことを経験してきたのであろう。
また上司にも恵まれたことも大きいと感じた。当初の上司は店主が採用した大手電機メーカー出身の女性であった。彼女の指導やアドバイスが眠っていた得意分野を引き出し、本人の努力もあり、実を結んだということだと感じた。
その上司は、世間標準を理解している人物であり、自社グループしか知らない人材がほとんどの自動車部品メーカーにはいないタイプであった。そのモノの見方や考え方を直接学べたのが大きな飛躍につながったのだろう。
そして最高に感激したのは、グローバルでミッションを遂行するにあたり、英語の勉強をがんばっている!と胸を張って宣言されたことであった。このスタンス+持ち前の馬力があれば、難易度の高い仕事もしっかりとこなしてくれること間違いなし、と思わせてくれた、爽快な食事会であった。