Excelを使っていて、「#DIV/0!」というエラーが出て、数式を確認したのに問題が見あたらず戸惑った経験をもつ読者もいるのではないだろうか。
これは「売上 ÷ 件数」といった計算で、件数が未入力、あるいは0のときに表示されるエラーだ。Excelでは0で割ることができないため、このような形でユーザーに注意を促している。
対処法はいたってシンプルである。まず、計算に必要な数字がすべて入力されているか確認すること。これだけでエラーが解消するケースも多い。
どうしてもエラーを非表示にしたい場合は、「=IF(B2=0, "", A2/B2)」のような数式を使えば、件数が0のときは計算をせず、空欄のままにしてくれる。特別な関数を覚える必要もなく、簡単に見た目を整えることが可能だ。
「#DIV/0!」はミスの証拠ではなく、作業がまだ完了していないことを知らせるサインである。焦らず、一つひとつの入力を丁寧に確認していけば、自然と正しい表ができあがるのだ。