レタードカーディガン
ショットランドクルーネックセーターとならんで、アイビー的ニットの双璧をなすのが、レタードカーディガンである。
名前のとおり腰のあたりにレター(ワッペン)が付いているのが特徴である。これはその起源が米国のアイビーリーグなどが学校名やスポーツクラブの名称の頭文字を入れたのが始まりである。
それゆえ、学校のスポーツクラブなどでこのカーディガンを手にすることができるのは、クラブのトップ選手かチア部のリーダーなどに限られ、とても名誉なウェアなのである。
特徴は、梳毛(そもう)製に限られ、それも5ゲージくらいの厚めのものがアイビー的である。スクールカラーのアーム・ラインが入ったモノも多く、無地が多いアイビーニットのなかでは、めずらしい。
その色合いやレター、厚い毛糸などのディテールからとても若々しい印象を受ける。着る際にはぜひ、若々しいイメージをキープするような着こなしを目指したいものである。
ウールのスラックスやチノパンよりは、コットンパンツやジーンズとの相性がいいし、シューズもその起源を考えると、スポーツシューズの方がしっくりくるのだ。
わが国では、若々しいイメージゆえ、おとなのアイテムとしては、あまり取り入れられる機会は少ない。今シーズンはぜひチャレンジしてみてはいかがだろうか。