Cafe HOUKOKU-DOH

~ホッとひと息的な読み物でブレイクするサイト~

IVY Note No.20

IVY的素材

毎日猛暑が続いているが、暦のうえではあす7日(土)が立秋である。まだその気にはならないかもしれないが、コロナでしばらく洋服も買ってないし、この秋あたりからは外出もできそうなので、そろそろジャケットでもという読者向けに、IVY的素材を見ていきたい。

 

タータンチェック

IVYといえばこれっていう人も多いのがタータンチェックスコットランド貴族の家紋。家によってパターンと色が決まっているので、本場では好きなパターンを着ることはNG。ブラックウオッチ柄はブレザーにパンツにと大活躍だ。

f:id:HOUKOKU-DOH:20210805155700j:plain

 

ウインドーペイン

読んで字のごとく窓枠をデザインしたシングル格子。割合太めな柄なのでツイードなどでスポーツジャケットの素材として使われることが多い。ベージュ×茶とかチャコールグレー×黒などの色でウースデッドのものなど、アイビースーツにすると雰囲気抜群だ。

f:id:HOUKOKU-DOH:20210805155635j:plain

 

ヘリンボーン

ヘリング(にしん)のボーン(骨)柄からきている。見た目からも魚の骨といった感じのバターン。日本では杉綾織り呼ばれている。スーツ、コート、パンツ、ジャケットなど万能パターンである。この素材が似合うようになってきたら、それなりに年季の入ってきた証拠だ。

f:id:HOUKOKU-DOH:20210805155712j:plain

 

グレンチェック

正式にはグレナカート・フラットという。スパンが違うチェックの多重格子である。90年代くらいまでは誰しも一着はもっていたと感じるくらい街中で見かけたが、ブラックのスーツが主流になったころからパタリと見かけなくなった。IVY的素材の代表格でもあるので、そろそろスーツとして復活させたい。

f:id:HOUKOKU-DOH:20210805155642j:plain

 

チョークストライプ

文字通り布地の上にチョーク(白墨)でかいたような太めのラインをのせる。ウーステッド地でスーツを仕立てるのが王道だが、最近はめっきり見かけなくなった。どうも縦縞のスーツというのは、わが国では印象がよくないらしい。色は紺かグレイが正統派。

f:id:HOUKOKU-DOH:20210805155704j:plain

 

ガンクラブチェック

文字通りハンティング・ジャケット用として作られたもの。わが国では弁慶格子という。ちなみにハウンド・トゥースの日本名は干鳥格子。よく見ると千鳥の群舞にも見えてくる。ツイードででスポーツ・ジャケットに仕立てるのが定番。

f:id:HOUKOKU-DOH:20210805155638j:plain

 

千鳥格子

ハウンド・トゥースとは猟犬の歯の意味。どことなく歯に似ている。非常に英国的なクラシック・パターンでスポーツ・ジャケットやバンツによく使われる。

f:id:HOUKOKU-DOH:20210805155725j:plain

 

ホームスパン

自家紡績の意味。ツイードのパターンの中ではキング・バターンと呼ばれている各種の色毛を使った定型のないミックス・パターンである。スポーツ・ジャケットやパンツ、カントリー・スーツと多用できるIVYらしい素材。

f:id:HOUKOKU-DOH:20210805155716j:plain


いかがであろう。この連休にでもジャケットをオーダーしに行くのも悪くない。ぜひ参考にしていただきたい。