8-11.道具を大切にする
一流の職人さんは道具を大切にするというのはよく聞く話ですが、われわれ事務職にとってもそれは同じだと考えています。
道具を大切にするということの目的は、つねに仕事で最高のパフォーマンスを出すために周囲をととのえておくことです。それはわたしたち事務職というプロフェッショナルにも通じると思います。
それでは、わたしたち事務職の道具とはいったいなにがあるでしょう。まずはじめに思い浮かぶのはPCです。これがないと仕事になりません。最近ではPCに加えて、リモート環境を支える電子機器が新たに仲間入りをしてきました。
リモートワークがデフォルトになりつつある現代、その環境を整備してストレスをできるだけ少なくして仕事ができるよう、道具を大切にするのです。
たとえば出張先であればノートPCについているカメラとマイク、スピーカーやイヤフォンでも構わないと思いますが、自宅の執務スペースやオフィスであれば、Webミーティングを快適におこなうための機材をそろえて、その扱い方にも精通するべきです。
具体的には、複数参加の会議でも相手の顔や表情がしっかりと読み取れるよう、大画面のモニターを準備し、カメラも場所や画角が最適になるよう調整できるものを、スピーカーもPCについているプアなものではなく、しっかりと音が聴き取れるように別に準備します。
そして忘れてはならないのは、マイクです。Webミーティングでいちばんのストレスは、相手の話している内容が聴き取れないことです。ここはぜひ高性能なマイクを準備したいところです。とくに、1対多のWebミーティングで多人数が会議室に集合しているような場合、マイクの性能がもっとも顕著にあらわれますので、よく研究したいものです。
そしてこれらの機器については、十分にリハーサルを行って取扱いに精通してほしいと思います。Webミーティング第2のストレスは、機材の不具合で、話が中断されることです。Webミーティングは相手にどのように映像や音声が伝わっているのかわかりませんから、そのあたりはリハーサルでよく確認をしておくべきです。
これからの事務職にはリモートワークを快適に行うためのスキルは必須だと思いますし、そのための機材については、いいものを手に入れて大切にしたいものです。