Cafe HOUKOKU-DOH

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IVYおじさんの創業日誌

通勤電車

先日クライアント企業のエリアミーティングに参加して、お話をさせていただく機会があり、札幌まで日帰りで行ってきた。重要なアジェンダなので対面でということであった。

 

行きは始発の新千歳行き。6時半のフライトだが、自宅のある横浜からは始発電車で十分間に合う。

 

新千歳からは在来線の快速電車で約40分。飛行機も定刻どおりに着いたので、9時前に札幌駅に着いた。

 

会場は地下鉄大通り駅前の貸し会議室だったが、9時半前には入ることができた。単身赴任の週末帰省ならば、月曜朝出発で仕事に間に合う。札幌の時間的距離の近さを感じさせられた。

 

 

帰りは17時半のフライト。羽田には19時過に着陸はしたのだが、渋滞で駐機場に停めるまでに時間がかかる。さらに空港自体広く、乗り継ぎの京浜急行ホームまでは結構歩く。

 

結局19時半過ぎの久里浜行き急行に乗り、一路横浜を目指した。京浜急行は羽田始発ということもあり、旅行客と途中から乗り込んでくる通勤客だけなので、比較的空いていた。

 

横浜では東横線の渋谷方面に乗り換える。こちらは20時過ぎにも関わらず通勤客で結構混雑していて、つり革がほとんど埋まるくらいであった。

 

出発してなにげなく社内を見回すと、電車の中はほとんどが仕事帰りといった様子の店主よりも若い感じの人々ばかり。いままで気が付いたことはなかった。

 

よく高校野球選手やオリンピックで活躍する選手が自分より年下になったと気が付くと、自身の年齢について気づかされる、という話を聞くが、電車内の通勤客の年齢層でもそういう気づきがあるのだ。

 

もし会社員を続けていて60歳定年の会社であれば、2年後に定年退職を控え、ラインを外れ着陸態勢に入った元部長といったポジショニングの年齢である。ビジネスパーソンの年齢構成から見てもほとんどが年下というのはあたり前である。

 

仕事に年齢は関係ない、とはよく聞く話である。しかしわが国の文化や習慣を考えると、やはり年齢を意識することから逃れることはなかなかむずかしい。

 

 

学生時代から先輩後輩文化で育ち、新卒一括採用で入社して社内でも先輩後輩といった感覚が残り、中途入社組も主流ではない、という環境である。年齢を意識するな、といってもその感覚を拭い去るのは並大抵のことではない。

 

なので年長者側から気遣いをしていくことが、コミュニケーションや組織運営などをスムーズにするための要素のひとつではないだろうか。

 

店主自身「自分の役割は、若い人たちを応援すること」と、会社員を辞めてからずっとこの想いで仕事を続けてきた。

 

イマドキ経験豊富なコンサルタントとして何かを与えるとか教えるとか、そういったスタンスは必要とされていない。

 

すべてにおいて変化のスピードが速すぎる時代である。過去の体験や経験から導き出した結論などは通用しないのである。

 

求められているのは、一緒に考えて彼ら彼女らが導き出した結論を実行することに寄り添い、お手伝いをすることなのではないだろうか。

 

通勤電車内の年齢構成を目の当たりにして、あらためて自分の働く者としての「年齢」について気づかされ、仕事上の役割認識を確認しながら帰ってきたのであった。