取材
今週の月曜日、今月2回目となる札幌出張に行ってきた。前回はクライアント企業の改定した人事制度の説明のためであったが、今回は採用コンサルティングのための取材である。
取材は札幌駅前のリージャスという貸会議室を借りていただいた。リージャスは国内主要都市に会議室を持ち、会議室を借りなくてもラウンジ会員になると、月1万7千円で広いラウンジが使い放題である。コーヒーサービスも受けられる。
今回の採用コンサルは、まったくの新しい手法にトライする。Googleのオーガニックの検索結果の上部に表示されるあのリスティング広告を打って、そのまま自社の採用HPに誘導する手法である。
この手法に取り組んでいる企業はほとんどないので、大きな効果が期待できそうだと考え、その道のプロに弟子入りして、ノウハウを学んできた。
これが成功すれば、弊社として新しい事業の1つが立ち上がることになる。採用で困っている会社はいくらでもあるので、事業領域としてはとても魅力的なのだ。
今回の取材候補者は、クライアント企業の社長と人事部長に相談し、推薦していただいた。どこの会社でもそうだが、採用HPに出るということは、その会社の中で、求める人物像に近いということである。
2人とも20代という若手ながら、営業パーソンとして成績は優秀であり、つねに結果を出している。そして結果を出すだけではなく、そのためにちゃんとプロセスを考えて実行しているという。
今回の取材は、そんな優秀な営業パーソンの仕事ぶりや人物などをしっかりと観察できるという、とても楽しみな仕事である。
札幌へは当然のことながら羽田から飛行機で向かった。取材時刻から逆算すると、ゆっくりと横浜の自宅を出ても間に合うのだが、通勤ラッシュを避け、現地で仕事もしたいと考え、始発電車で間に合う7時のフライトにした。
取材にそなえて、飛行機の中でWifiを使って、新手法のプロから伝授された動画を見直しながら行こうと考えていた。しかし、Wifiは何度つなごうとしてもネットが使えない。
通常であれば、Wifiをつないだ瞬間にブラウザーが立ち上がりログインするのだが、なんの動きもないのである。
あとからわかったことだが、ANAの機内Wifiサービスでは、スマホの場合ANAのアプリを入れて、アプリからログインすることで、ネットが有効になるということであった。
いつものようにネットにつながっている環境であれば簡単に検索して調べられるのだが、飛行機に乗り込んでしまうと検索できない。機内でWifiを使おうと考えている人は要注意である。
インタビューは1対1で1時間ほど行った。大きめのフォントサイズで印刷したA4用紙5枚ほどの質問項目であったが、アドリブなども含めて、予定どおりの50分程度で収まった。
Yes/Noだけで盛り上がらないインタビューになったらどうしようと心配していたが、そこはやはり営業職の若手エースである。結論を明快に答えてくれた後に、ちゃんとこちらが聴きたいポイントを簡潔に説明してくれるのである。実にやりやすいインタビューであった。
今回のインタビューは、単に取材対象者の経験や考え、感じていることなどを聴きとるだけでなく、その模様をそのまま動画で撮影し、HPに載せる動画を作成することも目的のひとつであった。
ふつう動画撮影となると綿密にシナリオをつくり、原稿を読み込んで練習し、本番撮影と考えがちであるが、今回は違った。一発本番撮りで取材対象者の生の声をそのまま伝えることで、逆にいつわりのないことを感じ取ってもらうようにした。
撮影は、ミニ三脚にスマホでチャレンジした。やはりイマドキのiphoneは信頼の性能で、HPに使用する動画として、まったく問題のないレベルで撮影することができた。
撮影した動画は、音声部分だけをファイルに落として、文字起こしを業者にたのんだ。インタビュー内容をベースにコピーライティングの材料にするので、文字起こしは必須である。
副業サイトではなく、きちんとした業者に頼んだのだが、所要期間3日で、1時間の録音データが1万5千円であった。自分の人件費を考えると、頼むべきリーズナブルな料金である。
今日はもう一人取材することになっている。はじめて長野まで新幹線で行く予定だ。取材は14時スタートなので、ゆっくりと駅弁を食べながら新幹線の旅を楽しむことにしよう。