さて、3回目となる今週は、Excel以外のアプリ間を行き来するWindowsのショートカットキーも見て行くことにする。このショートカットキーはアプリのそれよりもオペレーションが格段に速くなると評判である。ポイントはズバリ「ウィンドウズキー」である。
■アプリの切り替え:[Ctrl]+[タブ]
複数のアプリを立ち上げているときに大活躍するのが、このショートカットキーである。[Ctrl]+[タブ]を1回押して、[Ctrl]キーを押し続けると、タスクバーから吹き出しが立ち上がり、開いているアプリの一覧があらわれる。
[Ctrl]キーを押し続けたまま[タブ]キーを押し直すと、吹き出し内のアプリ画面の選択が順番に移動していくので、任意の画面で両方のキーをはなすとその画面が立ち上がるという仕掛けだ。
このショートカットがいちばん威力を発揮するのは、アプリ間のコピーアンドペーストだが、クラウド全盛のいまならではの工夫がある。Webブラウザーのタブ移動は、[Ctrl]+[Tab]だが(Chromenoの場合)、何枚もあると手間なので、コピペするタブどうしを別ウインドで立ち上げ、このショートカットキーを使うことで、アプリ、ブラウザーのタブを同列に扱えるのでリズミカルに操作ができるのである。
なお、複数ウインドウをならべて表示をしているときに、この操作を行ってすぐにキーのタッチをやめると、ならんでいるウインドウのとなりへアクティブウインドウが移動する。この使い方も重宝するのでぜひ試してみてほしい。
■デストップの表示:[Win]+[d]
複数のアプリを立ち上げて作業をしていて離席するときなどに重宝するのがこのショートカットキーだ。Windows画面のタスクバーの右端の棒として存在するが、マウスに持ちかえない生活に入ったならば覚えておいて損はないショートカットキーのひとつである。
しかしながらその前に、このキーを使わなくても構わない程度に、同時に立ち上げるアプリを最小限にしておくことを習慣づけておく方が、イージーミスを最小限にできるのでオススメしたい。
■ ウインドウを元に戻す(2度押しで最小化) :[Win]+[↓]
アプリのアクティブウインドウを最小化したいときに使うのがこのショートカットキーである。アクティブウインドウのウラにつぎに使うアプリの資料を立ち上げておき、このキーを使ってオモテのウインドウをタスクバーに吸いこませると、まるで専用に設計されたマクロのようなスムーズさでオペレーションができる。
出席者が大勢いる会議で、流れるようなプレゼンや白熱した議論の最中の投影資料の要求などの際、映し出されたスクリーン上をポインタがウロウロするとき、会議室の空気が凍るのを感じた読者も多いと思う。空気を凍らせないためにも、日ごろからウインドウ操作系のショートカットキーは、身につけておいた方がいいと店主は思っている。
■ウインドウの最大化:[Win]+[↑]
アプリのウインドウを小さくし、複数のウインドウをならべて作業をする読者も多いことと思う。複数ウインドウを必要とする作業が終わり、メインのアプリに集中するため、ウインドウを最大化するのに役立つのがこのショートカットキーである。
前述の「アプリの切り替え [Ctrl]+[タブ]」、「ウインドウを元に戻す(2度押しで最小化) [Win]+[↓]」キーとセットで使うと、なおリズミカルなオペレーションが実現できる。しっかりと身につけて、会議などでの投影資料オペレーションで使うと、せっかちなお偉いさんたちをイライラさせずにすむ。
<今週のショートカットキー>
■アプリの切り替え:[Ctrl]+[タブ]
■デストップの表示:[Win]+[d]
■ ウインドウを元に戻す(2度押しで最小化) :[Win]+[↓]
■ウインドウの最大化:[Win]+[↑]