エピソードZERO
ケンメリのおじさん 新しい家に引っ越し、鉄道が日常から遠ざかったことで、店主の興味は徐々に「自動車」へと移っていった。 当時、店主の家にはマイカーがなかった。父親の通勤の足は90ccのスーパーカブのみ。弟が生まれて家族4人になってからは、出かける…
幼稚園 引っ越しに伴って、あのイヤでイヤでたまらなかった前の幼稚園に通わなくて済むようになり、店主はすっかり安心しきっていた。新しい家でミニカー遊びなどのびのびと過ごす穏やかな日々。ところが、そんな平和な時間は長くは続かなかった。翌年の春か…
ミニカー 幼稚園の頃、店主がバスの絵を描くこととならんで熱中していた遊びは「ミニカー」であった。 母親と駅前に買い物に出かけ、1台だけ買ってもらえるミニカーが店主にとってなによりの楽しみだった。いつもミニカーを買うのは、駅前にあった地元の百…
バス 引っ越す前の家の近所には、線路が走っており、暇さえあれば近所の東北線の線路へ行き、列車を眺めるのが日課だった。まだ東北新幹線が開通する前の話である。東北各県の県庁所在地へ向かう特急列車、近距離の普通列車、そして貨物列車など、今の在来線…
新居 5歳の夏、新居に引っ越しをした。場所は同じ市内だが、これまでの旧市街地といったエリアではなく、郊外の山を造成してあたらしく住宅地にした場所。近所には市営の動物園や遊園地があり、観光地といった側面もある場所であった。 新居は祖父が持ってい…
初プラモデル 店主がはじめて作ったプラモデルは、トヨペットコロナ(4代目 T80/90型)だったと思う。おそらく1/24スケールで、オリーブドラブ(暗緑色)の成型色だったと記憶している。 当時の近所に駄菓子屋があり、その奥まった一角の小さな棚に、申し訳…
幼稚園 仙台へ引っ越してから3年ほど経った、弟が生まれた翌年の春、店主は「聖和幼稚園」という短大の付属幼稚園に入園することになる。 当時の家から1キロちょっとの距離であったが、スクールバスなどはなく、今考えると5歳になったばかりの子供が毎日一人…
弟の誕生 花見のキャラメルの次に店主の記憶に鮮明に残っているのは、弟が誕生した前夜の出来事である。1971年の12月、店主が4歳の時のことだ。 土曜日の夜、家族で「8時だョ!全員集合」を見ていると、妊娠していた母親の陣痛が始まった。すぐに病院に行くこ…
一目千本桜 店主の記憶の中で最も古いものは、2歳になった直後に川崎から仙台に引っ越してきた後、家族で宮城県の南部へ花見に行った時の記憶である。 そこは「一目千本桜」といって、白石川の土手沿いに見渡す限り桜並木が続き、その先に残雪の蔵王連峰が浮…
これまで「人事屋修行記」として、大学を卒業して社会人になってからの人事屋としての歩みを綴ってきたが、今度は少し時計の針を大きく巻き戻し、店主がこの世に生まれてからの生い立ち「エピソードZERO」をお届けしようと思う。 川崎市幸区 店主が生まれた…