Cafe HOUKOKU-DOH

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IVY Note No.25

アイビー的バッグ

本来男性の場合、フォーマルな場所ではバックは持たないものとされている。店主もできればなにも持ちたくない。一方バックというものは、男性の持ち物中でもいちばん目立つ存在であり、コーデに気を遣うのであれば、すくなくても同レベル、できればそれ以上にコダワリたいアイテムである。

 

ディパック

カジュアル系バックの代表格といえば、やはりディパックだろう。その名のとおり日帰りのハイキングなどの軽登山で使うリュックのことである。1970年代にクライマー向けに開発され、機能性のよさから街中でも使われるようになったのだ。

 

これに目を付けたのがアイビーリーガーの学生たちであり、それまでブックベルトで持ち歩いていた教科書などを入れて背負うようになり、アイテム化した。

 

ディパックをひとつだけあげろといわれれば、やはりグレゴリーの90年代初期モデルである。現在は復刻版が出ていて手に入れられるのはありがたい。

 

トートバック

近年大いに流行り、いまや普段使いの定番となったトートバック。アイビー的トートバックの代名詞といえば、LLビーンを外すわけにはいかないであろう。その昔は、LLビーン以外でトートバックを作っているところといえば、トラッドブランドが、こぎれいなコーデにも合うようにラインナップしていた程度であった。

 

このトートだが、厚手のキャンバス地でつくられており、とにかくタフなのだ。以下の写真は店主の所有品だが、学生時代に個人輸入をやっていた友人にのっかって米国から運んだモノ。本来の使い方のひとつであるキャンプグッツとして大活躍した。もちろんいまでも現役選手である。

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店主もトートの使い勝手のよさから、カジュアル用、ジャケパン用とさらに2種類のトートを使っている。このバッグを一度使ったら、ほかのバッグには戻れないほどだ。

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ブリーフケース

ひと昔前はビジネスパーソンの必需品であった。黒革のモノをイメージする読者も多いであろう。このブリーフケース、厚みが薄ければ薄いほど会社での地位が高いといわれ、エクゼクティブケースと呼ばれていたアタッシュケースから代わってきたともいわれている。

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店主はエッティンガーのキャンバス製のものを使っている。エッティンガーはイギリスで1934年に創業したブランドで、1960年代に英国王室御用達となり、「英国御三家」と呼ばれる3大レザー製品ブランドのひとつだ。

 

最近はスーツどころかジャケパンさえ着る機会が少なくなってきてるので、活躍の機会もなかなかないのだが、この秋あたりはもう少し活躍してもらうことにしたいと思う。

 

アタッシュケース

アタッシュケースは本体の重量のわりに荷物の入る容量が小さかったり、固いがゆえに荷物の量や形を制約されるなど、正直使い勝手はそんなによくはない。

 

しかし80年代のアイビーブームを経験した読者ならば、記憶があると思う。当時の花形職業のひとつであった広告代理店の営業マンが、ゼロのシルバーのアタッシュケースとポスターの入った筒をかかえ、金ボタンのブレザーでさっそうと闊歩する姿にあこがれたものである。

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そんな店主のアタッシュケースは、やはりゼロ・ハリバートン。アポロ宇宙船に積まれて、月で採集した石を地球まで無事に運んできたという逸話が、NASAの認証をクリアした機能性と耐久性を物語っている。