8-2.苦手意識をリセットする
職場で部下や同僚と話をすると、意外と多いのが「わたしは〇〇が苦手でして…」とお話しされる方です。本人は謙遜しているのかと思いきや、そうではなく本当にそのように思い込んでいる方が大半です。
その証拠にその人に苦手だという分野の仕事をお願いすると、本当に困った顔をされるのです。そして自信なさげに「得意ではないのですが、とりあえずやってみます」といって仕事をはじめる方がほとんどです。
なかには会社員になってから、さまざまな仕事を経験され、その経験を通じて苦手意識が醸成された方もいるのでしょうが、大半は学生時代からの思い込みを引きずっているように感じます。
学生時代に思い込んだ苦手意識というのは、チャレンジしたハードルの高さはさほどでもないことが多い一方、チャレンジに失敗したときの受けたショックは若いこともあり、相当なものがあったのだと思います。なので大人になっても当時のショックの大きさから苦手意識が抜けず、引きずっているのだと思います。
しかし、会社員になってから仕事でチャレンジして努力して、結果うまくいかず苦手意識を持ったのと、学生時代のチャレンジとでは、取り組み姿勢やねばり、本気度がまったく違うことが多いのではないでしょうか。それは仕事だからです。
みなさんにお伝えしたいのは、学生時代に持った苦手意識というのは、一旦リセットして、まっさらな状態で仕事にチャレンジしてみてほしいということです。学生時代に取り組んだことと会社員になってからの仕事はまったく違っていて、社会人になる時点でみなさんの学生時代のキャリアは一旦リセットされ、同じスタートラインから出発しているのですから。ぜひなにごとにもチャレンジしてみることをおススメします。