Officeではないが、読者のみなさんがよく使うであろう、Adobe Acrobat について、今日は便利な使い方をご紹介したい。
さまざまな紙の資料や文書を電子化するとにき利用するのが、複合機やプリンターのスキャナ機能である。最近はコロナのせいもあり、紙を極力減らすために領収書などの証憑もスキャナで読み込んだファイルの添付でOKとなってきている。
ところで、大量の資料を複合機の自動原稿送り装置などで読み込んでスキャンすると、原稿送り装置の限界なのか、若干資料が斜めになって読み込まれることがある。
また、自動原稿送り装置を使わない場合でも、厚みのある本などは、力いっぱい開いて読み取り装置に載せるものの、逆に変な力が入ってしまうのか、斜めになってしまうことがある。
スキャンが終わってさてと、ファイルを開いて確認すると、特定のページが斜めになっていてやり直しになったときのガッカリ感は意外と大きいのではないだろうか。
そんな読者にはこれだ。アドビのアクロバット（無料のReaderではなく、有償版の）に斜めにスキャンした書類をまっすぐに補正してくれる機能があるのだ。それも複雑な操作は必要なく、クリック１つでである。
まず、補正したいPDFファイルを Adobe Acrobat のアプリで開く。「ツール」タブ－「PDFを最適化」を選択。ツールバーに表示された「スキャンしたページを最適化」をクリックすると「スキャンしたPDFを最適化」ダイアログボックスが表示される。
「フィルター」の編集で「ゆがみ補正」がオンになっていることを確認して「OK」を選択するだけだ。これでわずか１、２秒で斜めになっている文書がまっすぐになるのだ。見ているだけで感動モノである。
これは覚えていて損はないテクニックである。
